五月人形 お節句祝にピッタリ！力強いお顔の赤鍾馗ケース飾り！ 初節句

木製黒塗枠のガラスケースに、縁起のよい唐草模様の衣装を着た赤鍾馗様を組み合わせた存在感のあるケース飾りです。

鍾馗の縁起については諸説ありますが、もともとは中国の唐代に実在した人物だとする説が有力です。
唐の6代皇帝玄宗が瘧（おこり、マラリア)にかかり高熱の中で大鬼が現れて「自分は終南県出身の鍾馗。
武徳年間（618年-626年）に官吏になるため科挙を受験したが落第し、そのことを恥じて宮中で自殺したのだが高祖皇帝は自分を手厚く葬ってくれたので、その恩に報いるためにやってきた」と告げた夢を見たそうです。
夢から覚めた玄宗は病気が治っていることに気付き、鍾馗の絵姿を描かせました。
その絵は、玄宗が夢で見たそのままの姿だったそうです。
この伝説はやがて一般に広まり、17世紀の明代末期から清代初期になると端午の節句に厄除けとして鍾馗図を家々に飾る風習が生まれたようです。

日本では、江戸時代末（19世紀）ごろから関東で鍾馗を五月人形にしたり、近畿で魔除けとして鍾馗像を屋根に置く風習が見られるようになったそうです。

京都市内の民家（京町家）など近畿から中部地方では、現在でも大屋根や小屋根の軒先に10から20cm大の瓦製の鍾馗の人形が置いてあるのを見かけます。
これは、昔京都三条の薬屋が立派な鬼瓦を葺いたところ向かいの家の住人が突如原因不明の病に倒れ、これを薬屋の鬼瓦に跳ね返った悪いものが向かいの家に入ったのが原因と考え、鬼より強い鍾馗を作らせて魔除けに据えたところ住人の病が完治したのが謂れとされています。

赤朱色の長いひげと髪をなびかせ、勇ましいポーズを決めた鍾馗様は、魔除けにピッタリです。



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