もともと、お雛様は飾る為のものじゃなかった?
赤ちゃんを守るのは、、、お雛様!
昔から当たり前のように慣れ親しんでいるひな祭りや雛人形。
古くから伝わるお雛様ですが、時代によって飾り方も素材も色々でした。
実は、当初は今のように飾って楽しむものではありませんでした。
人形はおまじないに使うもの

ひな人形の基となったものが出てくるのは平安初期。
薬も衛生面も十分なものが無く、医療は呪術に頼る時代でした。
出産時の死亡率も高く、赤ちゃんが生き延びる事が大変だった時代です。
そこで、人の身代わりになってもらう「人形(ひとがた)」を置く風習が生まれました。

例えば、出産時には枕元などに人形を置き、身代わりを用意。
生まれたての赤ちゃんやママを病魔が連れて行こうとしたら
身代わり人形をさし出しそうと考えていました。
紙やワラ、土などで作って流す
身代わり人形は「流し雛」へと発展していきます。
自分の災厄を身代わりになってくれた人形を川に流す風習で、
おひなさまの基となったと言われています。

飾る文化がスタート
同じ頃、宮中の女の子の間で「ひいな遊び」が流行しました。
この遊びは今でいうおままごと!
紙の着せ替え人形や、小さくて可愛い(=ひいな )お道具で遊んでいました。
この文化が「人形(ひとがた)」と合体し、室町時代にお雛様を飾るようになりました。
身代わり人形がルーツのおひなさま
「おひなさまを受け継いではいけない」と言われるのは身代わり人形だからこそ。
持ち主の身代わりとなって、病気や災厄を受けて持ち主を守ってくれているのです。
持ち主の身代わりとなって、病気や災厄を受けて持ち主を守ってくれているのです。
是非、ひなまつりには「守ってくれてありがとう!」とお雛様に伝えてあげてくださいね。