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製作秘話~39,930円のお雛様ケース「桜のしめ」~

製作から販売までには困難とこだわりが!

当工房では様々なタイプのおひなさまを製作して販売しています。
今回は39,930円の親王飾りケース7種の中から「桜のしめ」の製作秘話をご紹介します!

職人本人から、こだわりも聞きました!

お顔はピンク系のお化粧で

淡いピンクと白のお着物に合わせるため
当初製作していた肌色系のお顔を変更し、ピンク系のお化粧を施すことに!

さらに、はえぎわなどの「毛」の黒色を
黒墨から薄墨(うすずみ)にすることで、ふんわりとした印象にしました。

口紅やまつ毛、眉毛、はえぎわの毛等も手描きで仕上げるのですが
墨の濃さ1つでかなり雰囲気が変わるんだとか!

職人も大好き!やっぱり嬉しいオルゴール

近年はオルゴールの付いていない「ひな人形ケース」が主流になりました。
「桜のしめ」もコストカットの為、オルゴール無しで製作がスタート、、、。

しかし!諦めきれない職人たち。
(当工房の職人はオルゴール好きが多い)
オルゴールメーカーとの交渉の末、なんとか良質なオルゴールを確保しました!

ケース底の木の土台に小さな穴をくり抜いて、手作業でオルゴールを設置します。
オルゴールが設置できるのも、木製ケースだからこそ。
職人こだわりのオルゴール、是非かなでて下さいね!

ケースなのに「ひな段」がある?!お着物を美しく見せる工夫

「桜のしめ」は小さなケースですが、ケース内に木製ひな段を製作、設置しています。

実は、コストカットの為にひな段は省略する事が多いんです。
ひな段を無くして、おひなさまが座る台座(親王台)のみを設置する工房が多いのですが
それだとお人形のお着物がひな道具で隠れてしまう、、、!

お着物にもこだわって製作しているからこそ、お人形が美しく見える「ひな段」を作り、
さらにシンプルな台座(親王台)の上におひなさまを固定しています。

木でひな段を作り、ピンクの毛氈(もうせん)を貼っています。
段の中にぼんぼりのコードを収納できるから、電気コードが目立たないのもいいところ。

他の39,930円の雛人形ケースも同様にひな段を設置!
「お人形もお道具もしっかり見えてバランスがいい!」と
職人がこだわりを話してくれました。

お子様の将来のお嫁入り道具「御所籠と御所車」

ケース飾りには珍しい御所籠(ごしょかご)と御所車(ごしょぐるま)。
平安時代から江戸時代のお姫様たちの乗り物です。
お子様の将来のお嫁入り道具といわれるからこそ、豪華に!
職人の願いのこもった、ひな道具セットです。

ピンクと黄色の組紐(くみひも)は、お人形のお着物に合わせているんだとか!
職人のセンスが光ります。

全7種!当工房こだわりのおひな様ケース

「曲水の宴」「花扇」「春かすみ」など、
39,930円の親王飾りケースシリーズは全7種ございます。
どれも、愛情込めて手作りした雛人形セットです。

お顔やお衣装(お着物)、お道具なども
全て違う種類、組み合わせを製作しております。
きっとお好みのセットが見つかるはず!

お子様にぴったりな雛人形セットを選んでくださいね。