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五月人形用と実戦用の鎧兜は違うの?

五月人形用と実戦用の鎧兜は違うの?

古代から、さまざまな素材を用いてつくられた鎧兜たち。
用途や目的によって色々な種類の鎧兜がつくられてきました。
五月人形用(お子様のために飾る初節句用)の鎧兜などの甲冑も同じ様な素材、製法でつくられています。

平田雅山作【A5126】鯉幟がついた欲張り兜飾りセット 

 

今回は鎧兜の主な部分である小札(固いところ)についてご紹介!

和紙と漆で出来た鎧兜

和紙を何層にも重ねて貼り合わせ、漆も塗り重ねて固めた小札の鎧兜。
軽くて丈夫、小柄な日本人が全身にまとっても動きを妨げないので、実戦向きでした。
和紙製の鎧兜は五月人形用にも沢山の種類があります。
 
 小島辰広作【A5124】伝統工芸甲州印伝本革使用兜

珍しい革製の鎧兜

革製の鎧兜は、そのほとんどが実戦向きではなく神事用だったそう。
奉納のために特別に製造したものが多く、加工のしやすさもあって形も色々。

五月人形用でも革に漆を塗って固めた小札の他に、
装飾に鹿革や印伝革をつかったものも多くあります。

鉄などの鋼系を主につかった鎧兜

鉄砲の普及と鋳造技術の伝来と共に多くなっていった鎧兜です。
今でも残存するものが多く、五月人形用もこの素材で作られたものが多くなっています。
平安泉匠作【A5703】金箔をあしらった高級収納櫃の豪華セット

色々な素材の小札あるけれど…

上から金箔を貼ったり、色を重ねたりと装飾によって素材がわかりにくい鎧兜たち。
今回ご紹介した以外にも、木や樹脂製などまだまだ沢山の種類が!
沢山の種類の中からお子様にぴったりな「お守り」を選んであげて下さいね。